人はすぐに慣れてしまう生き物。
いつでも出来る、いつでも食べれる、いつでも手に入る、それがわかってしまうと、途端に喜べなくなる。
はい、まいど!
どんなに良い生活、地位、高級品、昇給でも、慣れてしまえば結局は飽きて(当たり前になって)しまうもの。
そこで高級車のドライブ実験。
400ドルの中古車を買ったドライバーと4万ドルの高級車を買ったドライバーを集めて運転してもらうという研究をしました。
すると、どちらのドライバーも買った当初は喜んでいたものの、ある程度日にちが経ってしまうと楽しさ嬉しさ興奮などは無くなり、ほぼ同じ満足度になってしまいました。
慣れてしまえば、高級なものそうでないものに関わらず、それはただの乗り物になってしまったのです。
最初にも書きましたが、人はすぐに慣れてしまう生き物。
いつでも手に入る(いつでも運転できる高級車)という感覚はその瞬間に喜びを奪ってしまう。
たとえ幸せが目の前にあったとしても、本当に好きなこと『だけ』で生きてしまうと、それは幸せではなくなっしまう。
つまり、
『幸せだけでは幸せになれない』ということです。
謎かけ?
でも、慣れてしまうからといって毎日の生活の中に小さな喜びが味わえない人生では、それは幸せじゃないのと同じこと。
ではどうすれば、幸せを噛みしめるられるようになるのでしょうか。
わかりやすい例でいえば食べ物です、仕事の合間にあわてて食べる食事は味気ないもの、でもよく噛み締めてあじわえば美味しいはず。
実は、先ほどの高級車ドライバーの実験には続きがあって、車の性能、乗り心地、手に入れるまでとストーリーなどを語ってもらった後の運転では、楽しさ嬉しさ興奮度は再びあがったそうです。
〇〇のソファーで乗り心地は最高、〇〇馬力あってね〜
この後は、解決策について書いていきますが足るを知るの『知足』や有るものに『感謝』するなど、気持ちの部分も大切にしましょう。
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お金のことを考えると楽しめなくなるという研究も紹介。
子供の頃はお金が無くても、かくれんぼや高鬼など身の回りにあるもので楽しめました、いや楽しめる能力が高かった。
でも大人になると、、、、
お金に困る、悩むと幸せ(幸福感)が減ってしまうという研究はいくつかあります、ところがただ単にお金を意識するだけでも幸福感が減ってしまうということが実験でわかったんです。
札束を見せた後に、チョコレートを食べてもらうだけの実験をしました。
すると、札束を見た後のグループはただ無造作にパクパク食べるだけで感動も少なく、見なかったグループは美味しく喜んで食べていた。
お金って怖いですね。
美味しそう〜
人は、幸福順応(だんだん喜びが減っていく)という性質を持っています。
時間が経つことで喜びが減っていく性質、これは本当は誰でもわかっているのです、でも目の前にモノ(商品)が現れると、すっかり忘れてしまい喜びがずっと続くんじゃないかと勘違いしてしまう。
『これを買えば、いろんな機能がついてるからずっと楽しめそうだ、、、』など。
ではどうすればいいのでしょうか?
答えは『不足』をつくるです。(あえて一定の不足状態をつくる。)
ここからは継続の仕方にもつながるので、アドバイスとしても書いていきたいと思います。
食事で言えばプチ断食みたいなものです、お腹がへると素朴な料理でも美味しいと感じます。
つまり不足からご褒美をつくる。
やりたいコト、趣味、仕事でも、楽しく続けたいと思うのなら『これが終わらないとやらせてもらえない』とか
『これが出来たら次に進める』など、すぐに出来てしまう環境、いつでも始められてしまう環境をあえて無くし、不足のタイミングを作ってあげること。
それが飽きさせない方法です。
(逆に言えば、不足がないと人は動きたがらないから)
ちょーだい!
有名な観光地に出張するビジネスマンを調査した面白い研究があります。
1年間の出張だった場合、近くに有名な観光名所があっても(いつでも行ける環境にあるので)行かなかった人が多く、逆に2週間の短い出張だと(貴重な時間を割いてでも)行く人が多かった。
またクーポン券の実験でも、2ヶ月間有効の券を渡した場合は6%しか使わなかったのに対して、3週間のものだと31%が使っていた。
しかし人間とは不思議なもので、どちらのクーポン券が欲しいですか?と問いかけると2ヶ月有効の券を欲しがってしまいます。
使ってね
また、継続のテクニックとしては、あえて途中で終わらせるのもよい方法です。
欲しい欲しいの渇望感が行動を促してくれます。(満足感も手に入ります)
これも研究の結果でわかったことですが、アンケート調査ではテレビやYouTubeにCMが無い方が楽しめるという答えが多かったものの、実際に楽しめているのかどうかの調査をして見るとCMが流れてる放送のほうが満足度は高かった、つまり楽しめていた。
マッサージの研究でも同じ結果が出ています。
途中に中断があると(実験のためにわざと中断せざるをえない状況を作った、電話が鳴るなど)、その渇望感から満足度はあがり、次回からもっと高い料金を払ってもいいと答える人が多かった。
(最初から中断があると伝えていた場合には効果がなく、予期せぬ中断にだけ反応があった)
ちなみに、
ご褒美を継続のテクニックとして使いたいのなら、お金よりモノをお勧めします。
これができたら一万円より温泉旅行(同じ1万円程度の)など物やモノにした方が、想像に直結するのでやる気がでやすいそうです。
【まとめ】
慣れてしまうと人は楽しめなくなってしまう。すぐに始められない環境、途中で中断するなどの『不足』をつくるのがお勧め!
(過去記事ですが他にも継続について書いてます→必ず継続できるようなる習慣の作り方①もよかったら。)
お勧めの本
やりがいのある行動は何なのか。それは快楽をもたらす行動なのか。 では、やりがいを見出すには快楽を得るにはどうしたら良いのか。環境や行動を工夫し、やりがいを見出す方法を教えてくれます。 幸福感につながる本だと思います。
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