距離の取り方4つのスタイル
今回は、ノースダコタ大学で行われた「愛着スタイル」という研究を紹介したいと思います。
自分や他人を4つのタイプに分類して参考にする方法です。
この4つのタイプの理解が深まれば、相手との距離のとり方、仕事やマネジメント、そして人間関係に役立つのではないかと思います。
まずは、その4つのタイプをみてみましょう。
①安定型(もっとも多く60%の人がこれにあたる)
親から自分は愛されてると感じて育ち、安全で安心、守られているという感覚の積み重ねで大人になった人。
このタイプが、この研究ではベストとされています、親に素直に頼ることが出来て、1人だと寂しさを感じるタイプ。
ねー
②不安型(10%)
親に助けてもらえる経験もあるが、助けてもらえなかった経験もあったりとバラつきのある人に多い。
親(パートナー)がいなくなると激しく動揺したり、再会すると怒りっぽくなる、パートナーから離れられない、さらには貧乏になりやすいという結果まで。
なぜなら、
怒りっぽい、他人に不信感をもちやすい、不安に飲まれやすいの傾向にあるため物事が上手く進みづらい。
また独りになるのを怖がる傾向があるので、その不安から人間関係を解決しようとする意思が弱く、なぁなぁで済まそうとしてしまう。
DV男と別れられないなど、振り回されてしまうのもこのタイプ。
ただし、
他人より変化に気づきやすいのと、勝つことよりも負けないことを強く意識するので 勝負ゴト(心理戦)に強い特徴があります。
突っ込みすぎないし、あっさり引くことができるから。
あぶないと思うの、今回は降りるわ
③回避型(15%)
親からあまり助けてもらえず、感情を抑えるように言われて育った人が多い。
親にはほとんど頼らず、1人になっても寂しさを感じない、親が帰ってきても無視して自分の時間を過ごしている。
自分の感情を封印し、一人で生きていくことが最善だと考える傾向がある。
ちなみに、この②不安型と③回避型はお金遣いが粗い傾向にあるそうです。
②不安型は、他人から注目を得ようとしてお金を使ってしまう、③回避型は自分への依存度が強く、自分を満たすために必要以上に大金をかけてしまう。
④無秩序型15%(混合タイプ)
この型は親も無秩序型が多い。
恵まれない不安定な環境で育った人、リスクの高い環境で育った人に多い傾向。
そして、ランダムに①②③上記の3つのタイプそれぞれの型がでる。
(親からの影響も少なからずはあるようです)
以上ですが、
この4つのタイプを相手に(もちろん自分にも)当てはめて意識してみよう、距離の測り方がある程度見えるかも。
なぜ、相手がそんな態度で出てくるのか?もしくは(自分が)どうしてそんな態度を(うっかり)出してしまうのか?など。
理解が深まれば、少しは対策できるのではないかと思います。
(過去記事ですが→【人間関係】3つの解決策もらよかったら)
では、
この4つの愛着スタイルが大人になると、どうなるのでしょうか?
安定型は、親密な人間関係を築きやすく、自分の感情をオープンにしてお互いを共有し合うことができる。
(そういった親の環境下にいた為、安心して人を信頼する)
不安型は、人間関係において欲求と独占欲が強くなる、恋愛依存症にもなりやすく常にやりすぎたか、やらなすぎたかを自問自答している。
回避型は、人間関係を避けるため他人との約束をやぶったり、相手を見下し、又は恐れ、距離を置こうとする傾向がある。
良い恋愛関係を不安と捉えたりと、恋愛スコアが低い。
無秩序型は、人間関係やメンタルコントロールが上手くいかなくなる傾向。
もちろん、この4つの混合もありますし、あくまでもそう言った傾向があるという意味で参考程度にお願いします。
そして、どのタイプも親の環境下から離れたばかりの思春期過ぎあたりに強く影響が出ます。
(今までの環境と現実とのギャップに揉まれるから)
その後、不安型は中年以降、特徴は減少、回避型はほぼ変化が乏しい。
解決策は、
単純ですが友人、家族とより親しくなる努力をするのが良い結果に繋がったそうです。
研究によると、普段の行動をわざと安定型のように振る舞い、その習慣を続けていく努力をしてもらうことで解決していきました。
気がついた時には変わっていたのだそうです。
【まとめ】
愛着スタイルは毎日の習慣で変えることができる
おすすめ本
私たちの悩みごとのほとんどは人間関係が原因。周囲の人の理解しがたい行動になぜ傷つき、消耗しなくてはならないのか、社会心理学者である著者が他人のふるまいの背後に隠された心理学的な理由と、その対処法を紹介します。
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