45年、いや65年経っても変わらない長い歴史の中で有効性を失わなかった三大理論というのがあります。
鉄壁の理論
1.マクレランドの欲求理論45年
2.トヨタ式生産方式
3.プルームの期待理論68年
やる気を作り出す三大理論です。
ほとんどの科学(エビデンス)は平均5年ほどで85%は入れ替わってしまうと言われているなか、この3つだけは長い年月が経っていても効果を失わなかった。
今回は、その3つの理論を簡単に説明してみたいと思います。
まずは、
①のマクレランド理論からいきましょう、この理論は達成したい欲求、他人に影響を与えたい欲求、他人に気に入られたい欲求の3タイプを使い、やる気を作りだす方法。
自分がどのタイプなのか?もしくは2タイプの両方(3つ全部)持っているのか?
そのタイプの優先順位を考え戦略をとることでやる気が維持できるようになる。
もし、
◯目標を達成することに喜びを感じる(そのためとあらばリスクがとれてしまう)タイプなら達成欲。
自分の成長を重要視している可能性が高い。
◯他人をコントロールしたい、影響を与えることに喜びを感じる、または周囲の評価、議論に勝つのが好き、人目を引きたいというのであれば、承認欲求がつよく他人に影響を与えたいタイプ。
権力欲求を満たす方法に舵を切ろう。
◯グループに所属したい、他人に好かれたい、リスクより安全を目指したいと感じるのなら他人に気に入られたい欲が強いタイプ。
競争よりも協力関係を中心としたやり方で方向性を追求するとモチベーションが維持できるようになる。
この3つを意識して戦略を練ろう。
一緒に登ろうよ!
②のトヨタ式はとてもシンプル、2つだけ。
◯小さな無駄を削る
これは無駄を削るというそのものよりも、削る過程でイノベーションが起こりやすくなる、新しい可能性が生まれやすくなるという方法。
別名『なぜなぜ法』ともいわれ、
何故これをやっているのか?をとことん掘り下げていくんです。
『これいらないよね』『こっちで代用できるよね』など。
根本的な部分まで掘り下げ、それでもまだ掘り下げ小さな無駄をへらしていく。
実は、小さな無駄をへらしていくと結局は大きな変化に繋がっていくことに気づかされます。
コツコツ(改善を)繰り返していくと、、、
『じゃーもうさ〜、思い切ってこうしちゃえばいんじゃない?』
にたどり着く。
つまり最高のイノベーションになる。
◯仕事の明文化
反復している行動(作業)、既存のルールを疑う、どんな仕事にも反復のタイミングがあるはずです、毎日繰り返している行動、考え方、習慣、などなど、その部分を惰性に任せず効率化しようと試みる。
当たり前のように続けている内容を疑い、まだ効率化できるはずだと変化試みる。
まずは、今までおこなってきたルーティンを変えるところからが一般的(代表的)
気をつけたいのが、知的労働の場合はとくに見えづらく曖昧な部分が多いところ、その曖昧をしっかり分析して成功と失敗の違いを明確にして変えていく。
(コツは上手くいった時といかなかった時の違いを言えるようにするところから。)
そのルール効率悪くないっすか?
(過去にもやる気に関する記事書いてます→やる気を奪う4つの理由と3つの解決法)
③のプルームの期待理論
努力がちゃんと自分のパフォーマンスに繋がっているのか?
例えば、前より絵が上手くなっている、楽器を練習して出来なかった部分ができるよにうになった、など。
努力した結果が得られるという約束があれば人は努力したくなり、その努力が満足に繋がれば、また期待してさらに努力がしたくなる。
ただし、
そのパフォーマンスの結果が『本当に自分が欲しいモノ』になっているのか?が大切です。
自問してほしい。
それは、みんなが欲しがっているお金や権力にすり替わっていないか、つまり『みんな』が欲しいモノではなく『自分』が欲しいモノかどうか。
本当に欲しいモノでなければ、いずれモチベーションは下がってしまうかもしれない。
(だってお金や権力がほしいのなら別の方法だってあるのだから。)
あぁ昔も稼いでたさ、でもねコイツがやめられなかったからここまで来れたんだ
『本当の自分と向き合うこと』にこそ、プルームの理論はある。
心の内側にある達成感や充足感、新しい仲間や自分の可能性、今まで考えもしなかった夢の出現。
本当に自分が欲しいモノ、望んだものが、どのように努力すれば手に入るのかを考えること。
そして、次の報酬を手にしたとき、更に1歩踏み込んで考えて欲しい。
ボーナス、ギャラ、お金、名声、権力、など、報酬を手に入れた時、それでも『本当にこれだけでいいのか?』と考える。
もっと違う大きな結果、多くの人々に影響が与えられる何かが出来るかもしれない?と考える。
手に入れたスキルや経験を、もっと色んな方向に使えないかと考える、満足せずに止まらない。
自分の報酬に疑問を持ち、もっとあるかもと考える。
その先の成果が人生をかえる。
つまり努力の結果を予想の外にまでもっていくこと。
プルームの理論が68年間も廃れなかった理由はここにあります、自分の視野の中でしかない報酬から外を探す。
するとその先にしか見えない何かが見えてくる。
【まとめ】
自分の欲求のタイプを知って利用する。毎日のルーティンを疑い改善する。本当の自分と向き合い自分の可能性を信じる。
おすすめの本。
40年にもわたって読まれ続ける古典。徹底した無駄の排除。試行錯誤の繰り返し。トヨタの「ものづくりの原点」。今読んでも新鮮です。
もう1冊。
読みやすくてわかりやすい。さらに100ページ程度なので軽く読めます。誰にでも使えるたったひとつの方法などない。8つのタイプに分け、それぞれに最適の方法を解説。
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