コンフォートゾーン(安心領域)
これを知れば、未来の自分がイメージ出来るかもしれません。
コンフォートゾーンとは、居心地の良い安心領域のこと。
予測が簡単で、毎日の生活がコントロールしやすい、と思いこんでいる心のゾーンです。
ドキドキする必要がなく、ぬるま湯に浸かっている状態に近いかもしれません。
逆にいえば居続けることで、変化に弱くなり変化が怖くなっていくゾーン。
慣れ親しんだ場所から外に出るのは、誰でも怖いし勇気がいるものです。
それが、例え自分にとって最悪だと思っている場所からの移動でも、、、、
(時間が経てば経つほど、人は変化を怖がってしまう生き物、そんなお勧めの映画↓)
映画の内容は脱獄がメインで描かれているのですが、、、
たとえ刑務所という厳しい生活を強いられていたとしても、何十年もの長い暮らしに慣れてしまうと、そこがコンフォートゾーンになってしまうという下りがあります。
名作トップ5にいつもランクインするほどの映画ですので普通に見ても面白いです、本当にお勧め。
コンフォートゾーンの影響力の凄さが理解できると思います。
ちょっと話がずれてしまいましたが、有名な研究を一つ紹介したいと思います。
◯宝くじに当たって億万長者になった人たちと
◯億万長者にまで上り詰めたものの倒産し無一文になってしまった経営者たち
この両者を10年追いかけたという研究です。
面白い結果なんです。
10年後、宝くじで億万長者になった人たちのほとんどは元の生活に戻ってしまいました。
(中には以前よりも生活水準が下がってしまった人も多くいたそうです。)
逆に、倒産で無一文になってしまった社長さん達は10年後、再び会社を立ち上げるなどして、今までの生活水準にまで戻す、またはそれ以上の成長を成し遂げていたという結果でした。
つまり、
自分の慣れ親しんだコンフォートゾーン(安心領域)から一旦はずれてしまうと、違和感を感じてしまい、
『この生活は自分とは違う!おかしいぞ?』と、今までの生活レベルに戻そうとする、または不安や恐怖を感じて引き返えそうとするということ。
どんなに望み通りの、理想通りの生活になったとしても心が受け入れてくれない。(たとえ宝くじに当たっても、たとえ刑務所から出れたとしても)
結局、居心地の悪さに心が負けてしまい戻ってしまうのです。
このコンフォートゾーンの面白いところは、上にも下にもゾーンの外側があるところ。
そして、同じレベルの人達が同じゾーンのなかで暮らしているところ。
(類は友を呼ぶ。とも言います)
愚痴が大好きな人達は、愚痴が大好きな人同士。
人生の成長を望んでいる人達は、望んでいる人同士など。
一緒にいて、話をしていて、楽しいし安心できるから(安心領域)。
つまりコンフォートゾーン。
両者が交わるのは難しいのです、何故なら興味のある話題が、互いに噛み合わず居心地が悪くなってしまうから。
では、この仕組みを理解することで何ができるのか?
それは、今いるゾーンから上のゾーンに抜け出すための手順がわかり、思い描いた未来、理想の生活、憧れの世界に手が届きやすくなるということ。
成長なくしてコンフォートゾーンをズラすことは出来ません。
もし人間関係に悩んでいるのであれば、それを解決しない限りその先でまた同じような人間関係に悩んでしまうものです。
詳しく説明していきたいと思います。
今いるコンフォートゾーンから、上のコンフォートゾーンに行くに為には、
実は、コンフォートゾーンを含めた全部で4つのゾーンを順番に登っていかなくてはいけません。
4つのゾーンとは↓
1.まずはコンフォートゾーン、今いる場所、安心できる、コントロールできる、居心地が良い場所、予測可能。
2.恐怖ゾーン、居心地が1番悪いゾーン、何が起きるかわからない、今までのやり方が通用しないので怖い。
3.学習ゾーン、少し恐怖に慣れきて怖くなくなってきている、こうしたほうが良いのかな?もしかしてこうかな?と仮説が見えて学習意欲が湧いてくる、快感が湧き始める、試したり、小さくチャレンジができるゾーン。
(暗闇に少しずつ目が慣れてきた感じをイメージすると良いかもしれません)
4.成長ゾーン、体感や結果がみえてくる、やる気も上がってくる、達成感が貰える。
これを自転車で例えてみたいと思います。
転んだり、どうやって乗るのかわからない『恐怖ゾーン』は誰でも経験したと思います。
そして何度も失敗を重ねていくうちに、あれ?助走をつけると楽に乗れるぞ?ペダルを思い切り踏み込んだ方が安定するのか?などアイデアが出始めて『学習ゾーン』へ行きます。
いろいろ試して何度もチャレンジしていくうちに乗れるようになり嬉しい達成感とともに『成長ゾーン』へ。
友達の家まで遊びに行ってみたり、目的地に早く着けたりの体感と結果が手に入る。
そして、その自転車に乗れる生活が当たり前になり居心地が良いと感じたら、1つ上の『コンフォートゾーン。』です。
(ゾーンが上がれば上がるほど、やれること、叶うことが増えていくのがわかると思います)
挫折のほとんどは、この恐怖ゾーンが乗り越えられず諦めてしまうパターンです。
そこで、
恐怖の先には『学習ゾーン』と『成長ゾーン』があるんだ!と意識すること。
暗闇に目が慣れてくるのと同じように、慣れてくるまでその場所から逃げないこと。
この先に2つのゾーンがあるんだと知っていれば、それだけでも乗り越えやすくなるハズです。
すぐに学習ゾーンと成長ゾーンがやってくる、自分は出来るんだと信じましょう。
このコンフォートゾーン内から出られずに同じ失敗を繰り返してしまう人たちは、予測がつく『いつものコト』に頼ってしまうので改善できていない場合がほとんどです。
(怖いので新しいやり方、斬新な方法に手が出せない。)
頭では現在の状況を嫌がっているのですが、自分がよく知っている予測内(いつものコト)は、心の底では居心地がよい。
ブラック企業で働き続けてしまう人たちにも多いと思います。
現在の不満よりも『いつものコト』から飛び出すほうが、もっと怖くて安心できない、動けない。
(しかたないのです、知らない世界を怖がるのが人間です。)
DV男や借金を繰り返す男と別れられない、もしくは似たタイプとまた付き合ってしまう。
これもどこかでよく聞く話ですが、わかりやすい例えの1つかもしれません。
本当は嫌なのに、予測ができるいつものパターンに心の底では安心してしまう、違うタイプの男性は新しい世界なので居心地の悪い『恐怖ゾーン』に映ってしまい行動に起こせない。
(過去記事ですが→やる気のステージ五段活用も良かったら)
まずは、現在の状況を冷静に把握しましょう。
解決策の提案です。
自分が尻込みしていること、恐怖を伴っていると思うものをいくつか探して書きだしてみる。(5個ぐらい)
上の例で言えば、
予測通りの行動を繰り返すDV男。
これに対して、
◯わたしは、知らないタイプの男性を怖がっているのかな?とか、
◯1人になるのが怖いのかな?など。
英会話が目的なら、
◯教室に通うのが億劫なのかな?
◯塾講師(外人)と話す勇気が足りないのかな?
恐怖の理由を明らかにすれば、何の『恐怖ゾーン』に耐えて、どうやって『学習ゾーン』に向かえば良いのかが、わかるので行動しやすくなります。
また、今の状況を変えたくなるような「ネガティヴ」を書き出す方法もあります。
このまま何もやらなければ、
◯今まで通り辛いままだな。
◯ずっと手に入らないままだな。
◯変わらない、ずっとつまらない、など。
文字にして読めばリアルに頭に入ってきます、背中を押すきっかけになるかもしれません、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
最後に、一言。
変化には必ず恐怖がある、ただし、恐怖の先には可能性しかない。
【まとめ】
水を張った鍋にカエルを入れ、ゆっくり火にかけます。するとカエルは気がつくことなく、そのまま茹で上がってしまうそうです。慣れって怖いです。飛び出すことで何か解決できるかもしれませんよ?
おすすめ本です。
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