ポジティブは、使い方を間違えると大変です。
そして、悩んでいる人に対しても、ポジティブシンキングを勧めるのは辞めましょう。
なぜなら、『前向きに考えれば全て上手くいく。』という考え方は、間違っているから。
もちろん、ポジティブ思考自体が、良くないと言っているわけではありません、ただ、ほとんどの場合、ネガティヴ思考よりも、もっと悪い状況に陥ってしまう可能性が高いからです。
脳の働きは、本当に合理的に出来ています。
『ポジティブ思考』にも『ネガティヴ思考』にもちゃんと役割があって、必要な機能として備わっています。
間違ったポジティブ思考は短期的なドラッグのようなもので、無駄に期待値を高め、大きな挫折を招くことがあるので気をつけた方が良いのです。
つい大きく期待をしてしまい、現実とのギャップに耐えきれず挫折してしまうというパターン。
経験のある方、多いと思います。
無理矢理ポジティブに考えると、人は短絡的に都合の良い空想をしてしまいがち。
だから、ポジティブ思考をする時は、ある程度ネガティヴを沿わせる必要があるのです。
(ネガティヴには現実的な思考になりやすい利点があります。)
でも1番やってはいけないのが、ネガティヴな出来事をネガティヴに考えること。
これは、もっとも悪い方法です。
いつまでも引きづってしまう上に(半年以上、引きづることもあり)、幸福度も低くくなるからです。
もし、不安になってしまったら。
『上司に怒られるだろうなぁ、、』『きっと皆んなに嫌われてしまうんだろうなぁ、、』などなど。
あーなってしまうかも、こーなってしまうかもと想像に入り込み、マイナス思考を繰り返し始めたらいったん深呼吸です。
落ち着いて冷静に分析、細かく砕いて可能性を見いだすこと。
『確かに良くない出来事だけど、このパターンもあるな、、』
『じゃぁダメ元で、こうしてみてはどうだろうか？』
とにかく論理的に考え、その不安を明確にする、それだけで心の中は大きく違ってきます。
もし心に余裕があるのなら（余裕があるのならですよ）、これでもかってぐらいの最悪な状況を想像するという手もあります。
そして『まぁ、それよりはまだマシか、、』と考えるやり方も今の状況を冷静に見れる一つの方法です。
また、客観的視点、長期的な視点に立つという方法もあります。
(客観的視点について書いてます↓)
生きていく上でトラブル、挫折は当たり前に起こること、それが成長に繋がること、そして人生には適度なストレスが必要なもの、と考える方法です。
人は、過度(カド)にストレスを避けてしまうと喜びを感じられなくなり、無気力、倦怠感、焦燥感に繋がってしまうものです。
「人間だもの。（笑）」と自分に優しく声をかけてあげるのを忘れないでください。
では、ポジティブ思考を上手に使いこなすには、どうすれば良いのでしょうか？
そこで、ここからは正しいポジティブ思考の使い方をアドバイスしたいと思います。
まずは、ポジティブ思考の落とし穴である『都合の良い空想』を、この3パターンで塞ぎましょう。
1、期待し過ぎない。
2、失敗ありきの予測をたてる。
3、思わぬトラブルを想定した対策を考えておく(トラブルは必ずあると仮定する)
そして、意外に思われるかもしれませんが、
『目標を達成した自分を想像をしない。』です。
(自己啓発セミナー等では、逆のことお勧めしてることが多いので注意。)
脳は、たとえ想像上であったとしても、目標を達成したその快感を現実のものと錯覚し、満足してしまいます。
やる気が起きなくなり、努力をする気力が無くなってしまうのです。
そこで、想像をするのなら、結果ではなく、達成するまでの『プロセス』に注目しましょう。
プロセス(途中経過)を乗り越えているシーン、例えば、困難に直面している自分が斬新なアイデアで上手く切り抜け、目標達成に向かって進んでいるシーンなど。
ある意味、失敗を想定した予測にもなります。
（過去記事ですが→目標ではなく価値観が大事も良かったら）
特に気をつけて欲しいのが、新しいコト、予想が立てづらいコト、客観視しづらいコトにチャレンジした時です。
人はこの時、都合の良い空想を使いたがります。
(分析や論理的に考える行為は、一旦立ち止まらなくてはいけないので面倒くさいのです。)
すると、
先ほど上記で書いてきたような、都合の良い空想へと流されてしまい、現実がついていかず挫折するという典型的パターンに陥るのです。
つまり、、、
ポジティブもネガティヴも『空想』をするから空回りしてしまうということです。
(都合の良い空想が、楽しめなくなる原因だった。↓)
どちらにしても「分析する」や「明確にする」など、現実に沿った予測を面倒くさがらず行うコト、それが重要。
順位表を作ってみました、
①位『ポジティブ』に予測する。
②位『ネガティヴ』に予測する。
③位『ポジティブ』に空想する。
④位『ネガティヴ』に空想する。
(③は緊急時のみの耐え忍ぶ一時的な鎮痛剤として使う。)
【まとめ】
ポジティブは、現実に沿った論理的思考で行おう！そして目標を達成した自分ではなく、ピンチを乗り越えるカッコいい自分を想像しよう！
おススメのアニメ映画↓
11歳の女の子の頭の中で、喜び、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみに扮したキャラクター達が、物語の中で混乱し、戦い、ぶつかり合いながら解決していく素敵なお話。ネガティヴも大事な感情だと気づけます。
お勧めの本。
全てをポジティブに考える人より20%のネガティブ時間を使える人のほうが、仕事、勉強などで成功する、さらに幸福な人生だって手に入る。ありのままの自分と付き合うことの大切さがわかります。
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